ファンダメンタル分析

金融緩和で利下げをすると為替への影響はどうなるの?

金融緩和で利下げをすると為替への影響はどうなるの?

金融緩和や利下げといった言葉を、最近のニュース記事で目にするようになりました。

最近で特に注目度が高かったのはアメリカFRBによる利下げですね。
2008年以来、10年半ぶりに政策金利を「年2.25~2.50%」から「年2.00~2.25%」に引き下げました。

そしてこの記事を書いている最中に、ニュージーランドが利下げを発表し、急落しています。
ニュージーランド準備銀行(RBNZ)の利下げ発表に伴う急落チャート

市場予測を下回る利下げ発表によって、実はわずか1分で100pipsも下落してしています。

これ程までに大きな値動きを引き起こす利下げとは、そもそも何なのか?
為替へどう影響するの?というファンダメンタル分析初心者の方に、分かりやすく解説します。

利下げとは何か?

利下げとは、国の政策金利を引き下げる事を指します。

これを「為替への影響」と「国内への影響」の2つの側面から考えると分かりやすくなります。

◆利下げによる為替への影響
金利が下がると、その通貨を持っていれば得られるはずの金利収入が減る(=買う旨味が減る)ので、売られやすくなります。

◆利下げによる国内への影響
金利が下がると企業や個人がお金を借りやすくなるので、設備投資や消費が加速し景気を刺激します。その結果、企業の業績回復が見込まれるので、株価が上がりやすくなります。

基本的な概念なので、上記以外の動きを見せるケースもありますが、ざっくりこんな感じで理解していればOKです。

金融緩和とは何か?

『金融緩和』は、景気を良くするための刺激策で、代表的なのが「利下げ」です。
つまり好景気でノリノリの時に行うものではありません。

反対の『金融引き締め』は、景気を抑制するためのもので、代表的なのが「利上げ」です。
つまり不景気でデフレの時に行うものではありません。

日本だけでなく各国の中央銀行は緩和と引き締めの2つを駆使して、自国を程よい好景気に持っていくように舵取りをしています。

金融緩和=蛇口を緩める
金融引き締め=蛇口を締める、というように例えられる事もあります。

国の景気を「お風呂」に置き換えて考えると分かりやすくなります。
ある程度のお湯が溜まった状態を理想と考え、それに近づくように蛇口を開けたり締めたりします。

中央銀行が行う金融政策のイメージ

しかし、自国だけの景気を見て調整してればオッケー!という時代ではありません。

2019年7月に改定されたIMF(国際通貨基金)の世界経済見通しでは、2019年の世界経済の成長率を前回4月から0.1%の下方修正をした3.2%としています。

米中の貿易戦争による世界経済への影響が懸念され、世界経済の下振れリスクの大きさが注目されている状況です。

こうした世界経済の減速リスクに備える意味でも、アメリカやヨーロッパの中央銀行だけでなく、各国が金融緩和に向かっているのです。

世界中が通貨安競争を行っている状況である、とも言い換えられます。

金融緩和の利下げによる為替への影響まとめ

金融緩和の利下げによって、通貨は売られて安くなる、という事は既述のとおりです。

しかしそれはあくまで基本的な原則論です。

織り込み済みという理由で買われる場合もありますし、中央銀行総裁の記者会見で追加利下げへの姿勢や発言を受けて買われる場合もあります。

通貨の強弱(高安)は様々な要因で決まります。

アメリカが今後も追加利下げを行うとの予想もありますが、実現されればドル安圧力となり、円高要因となります。

しかし円が売られるリスクオンの状態であれば、円が売られて円安ドル安となり、ドル円レートは対して下がらない可能性もあります。

基本的な原則論だけで全てを解明することは不可能ですが、基本を知らずにFXで戦うことは無謀です。

まずは今回解説した、金融緩和による利下げとは何なのか?を理解してファンダメンタル分析の基本を身につけましょう。※利上げについては反対に考えればOKです。

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